ヨモギ餅
空美
記憶もおぼろげな
懐かしい味
大好きだったそれは
行商のおばちゃんが持ってくる
あんこも入っていない
手作りの味
一緒に入っている
きな粉が唯一の甘みになる
朝早く電車に乗って
おばちゃんはやって来る
自分の畑の野菜やら
お惣菜を肩から背負って
もう今は食べられない
ヨモギの味
大好きだったそれは
嬉しかったおやつの思い出
自由詩
ヨモギ餅
Copyright
空美
2010-08-12 00:56:39