テレパシークイズ
榊 慧
眠たいときのように
井戸を掘りつづける。
ぼくは
素足
の
まま
空腹をかかえて
朝だった。
朝のコップ、
飲んだら
消え
た
いきつぎ、
掌
白桃
ぶどう
ししとう
そしてこども、
樹液は落ちない
「おかえり」
「それ拾って」
「右手をだして」
「コンセントは?」
「点滅させている、」
「点滅させているのは」
「点滅させているのは、」
「点滅、点滅、」
「点滅させ、点滅」
「点滅させている、」
「点滅は」
「点滅には」
「なんだろう」
「、疲れきった」
それは大事なもの
ではない。
そうではない。
そうではない。文書、
「点滅、点滅、点滅と」
「点滅と、なにもない。」
舌を出して曲げるときにだけ
それが合図であいつらは跳ねる
ぼくはなにもしないで眺めている、
ぼくはなにもしないで眺めている、
「問題。と、点滅」問題提起される、
まるでクイズのように朝がはじまった。