テレパシークイズ
榊 慧

眠たいときのように
井戸を掘りつづける。
ぼくは
素足

まま
空腹をかかえて
朝だった。
朝のコップ、
飲んだら
消え



いきつぎ、

白桃
ぶどう
ししとう
そしてこども、
樹液は落ちない

「おかえり」
「それ拾って」
「右手をだして」
「コンセントは?」
「点滅させている、」
「点滅させているのは」
「点滅させているのは、」
「点滅、点滅、」
「点滅させ、点滅」
「点滅させている、」
「点滅は」
「点滅には」
「なんだろう」
「、疲れきった」
それは大事なもの
ではない。
そうではない。
そうではない。文書、

「点滅、点滅、点滅と」
「点滅と、なにもない。」
舌を出して曲げるときにだけ
それが合図であいつらは跳ねる
ぼくはなにもしないで眺めている、

ぼくはなにもしないで眺めている、
「問題。と、点滅」問題提起される、
まるでクイズのように朝がはじまった。



自由詩 テレパシークイズ Copyright 榊 慧 2010-08-11 06:48:14
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