誰にも聞かれないように
西日 茜

今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してくれたのに、みんな、
「残念だったね」
って、それだけ?意外と冷たくて、よけい凹んでしまいました。
でも、君は、とても私のことを良く分かってくれて、年下の君に、こんなに慰められるとは、正直思ってもいませんでした。
21時ごろには、だいぶ元気になれました。
「夏休みですね…」
って言う、君は、夏休をエンジョイしていますか?
私は、明日から、湘南の家で一週間滞在し、その次の週は、朽ちかけた祖父の別荘へ、久々に行ってみようかと思っています。
私の夏は、そんなもんです。静養することにしています。
インポートの、木綿の花柄ワンピースと、麦わら帽子を持って、イーノをipodに入れて、海を眺めて暮らします。
教師にしては、めずらしく頭が空っぽで、バカっぽい私です。
決して言えない「大切な」その言葉を
海に向かって、誰にも聞かれないように、そっと、ささやいてみることにします。


自由詩 誰にも聞かれないように Copyright 西日 茜 2010-08-09 23:25:58
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