ひぐらし
ミツバチ

いつの時代も背中を見送って
悲しみは心に秘める
何かが手を離れる時
ポケットに写真を忍ばせて
思い出してね
ここに居るから
伝えられない言葉が雨になって
私の中をすっと流れる

いつまでも傍にいると思ってた
大人になりきれない私は
月明かりに全てを打ち明けて
大丈夫だよと
声が聞こえるのを待っている

元気だろうか?
何をしているだろうか?
いつの時代も背中を見送って
ひぐらしが鳴く空を見上げ
私は一人思いを馳せるのです


自由詩 ひぐらし Copyright ミツバチ 2010-08-06 18:00:57
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