いちばん星。
狠志
久しぶりに見た、満天の星空は、綺麗過ぎて、目が離せなかった。
空に大きな壁がある様な、そんな錯覚に押し潰されそうになった。
だけど、2つ見えた流れ星のおかげで、見続けることが出来た。
隣で見てた彼女が、そっと傍に寄って来たのがわかった。
潰れて、消えてしまいそうな錯覚は、星の揺らめきのせいで。
静かに昇ってきた、月のおかげで、目が覚めた。
帰り際に、彼女にキスをした。そっと、ありがとうを込めて。
自由詩
いちばん星。
Copyright
狠志
2010-08-05 01:46:28