花びら
ベンジャミン
とどめておくことが難しいものほど
愛しいのは何故なのかしらと
突然あなたが呟いたので
僕は何とか返事をしようとしたけれど
何でだろうねと言うのが精一杯で
その表情がおかしかったのか
あなたもまねして何でだろうねと
笑顔で言ってくれたので
僕はその笑顔を
大切にしたいと思いました
小さな部屋の中では
つぼみをふくらませた鉢植えが
今にも咲きそうな気配なのですが
僕は何故だかつぼみのままでいてくれたらと
ふと 思ったりするのです
自由詩
花びら
Copyright
ベンジャミン
2010-08-03 23:39:48
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