猫が短くニャニャと鳴くとき
海里

雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ

なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか

おいで
秘密基地だよ
降る日が多くなるから
部屋の中で傘を開くことも多くなる

サバとイワシとシラスと夏空
君はニボシの頭を残す

空ほど大きな水色の魚ってわけじゃないんだ
少しくらい苦くってもナトリウムフリーだ
頭も食べな


「踊るミクロラプトル」より。


自由詩 猫が短くニャニャと鳴くとき Copyright 海里 2010-08-02 22:14:02
notebook Home