眠り
乱太郎


わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触とは
なんであるのか
語る術を知らない

引きずられるように
眠る
砂の中に

境界のない地下で
わたしは溶けて一粒の水滴になる
何万年の歴史の鍾乳洞の匂いが
きっとわたしの体臭に
こびり付いているに違いない
洗っても拭いても
表面の角質が剥がれるだけだ

わたしは眠る
今日も
無限の鎖の輪に嵌められる


自由詩 眠り Copyright 乱太郎 2010-08-02 18:11:53縦
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