GAME OVER Part.1
西日 茜
君の趣味はマンガ本を読んだり、DVDを視たり、女の子との妄想に耽ったりしていることだと言いました。
そんな趣味に興味を抱く女の子って、あまりいないと思います。
誰かと、しばらく同棲した後に、
「あなたとは考え方が違う。」
と、結婚の約束を解消されたのは、他に好きな男ができたからだろうけど、君に、それを引き留める甲斐性が無かったのは残念だったね。
自分では、あまり苦労せずに、逆玉の輿を狙って、お嬢様との恋愛を希望する君。
君がジュノンボーイのような、誰もが認める容姿だったら、それもありかもしれないね。何か別の手を考えたほうが良さそう。
「ボクには若さが全てなんです。」
そうだ、その若さを武器に、年上の女を騙してみるのもいいかもしれません。
何だか、軽薄だね、君って。思わず笑ってしまいます。
教職の世界に、殴りこみをかけているような感じがします。
みなさん、耳をそばだてて聞いていますよ。
とくに、生活主任なんかは。
でも、あの生活主任だって、エロ話やオヤジギャグを連発しています。
それに教務主任。彼は、児童の親との恋愛で結ばれたんですからびっくりです。
話は変わりますけど、いつも睨んでいるあのオバサンたら、前任校で親とトラブル起こしたらしいです。
相手はモンスターで、惨憺たる思いで、ここに来たんだって、知ってましたか?
だったら、少し心を入れ替えて、優しくなれたらいいのに。
「天使かと思いました!」
君はそう言いました。ええ、たしかに私は、あの方々に比べたら天使のようなものです。
旦那とはツンデレしてます。愛されキャラです。ステイタスもあります。天使のオーラに輝いています。教材研究している時が、一番楽しいです。
あらためて、言わせてもらいますが、この一年間は、君と上手くやっていくつもりです。
私は痛すぎる君が好きです。DVDでもマンガでも、私の横で、妄想しながら、気楽にやってて下さい。