誰にも見えぬ夜
瑠王

焦げついた喉の奥に最も暗い夜がある

野犬逹が吠える
それは肺のもっと奥の方

何処か雲で霞みがかる月

歌いだせば
全ては煙のように這いで

誰の耳に入ることもない
それは誰にも捕まることも


自由詩 誰にも見えぬ夜 Copyright 瑠王 2010-08-01 03:32:37
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