天啓
航
あ
聞こえた
え
聞こえました?
天啓
夜ポートランドの丘の上
越えて走れスーパーカブ
時速二五マイル
パンパンパンと
マフラー破裂する
流星が
昇りながら脱線して
エルサレムの長崎屋に落ちて
きのこ雲がおまえを照らすだろうカブ
そしたら
練馬のアパートで俺が寝てた
なんだこりゃ
おまえの股になにか
あ 女は
どうしてパンティ履いて寝るのだろう
扇風機にそよぐ陰毛
好きだけどなあ
その黒い草原で
獅子連なってライオン
それは俺だ
脳幹の脇に住んでる神が
それは主である
主よ
この姦淫を赦したもう ならば
パンティ一枚ぐらいは我慢せい
でたらめな天啓下して気まぐれに赦すな
マントルへ行こう
天啓の届かない場所
すぐ行こう 花を持って
すべての核心が燃えるあそこは
熱いからおまえ裸になるよたぶん
パンティなんてくだらない
パンティ?
なんてくだらない
だからマントルへ行こう
マママママントル
だめだ俺のポルシェ
エアコンが壊れてる
いつもそうだ
でもマントルへ行きたい
いつも
そうだうちわ持って
でもマントルへ行きたい
マントルへ行こう
天啓の届かない場所
マントルへ行こう