ぼくの手
光井 新
ぼくの手は機械だ
ちんこをさする機械だ
頭のなかじゃきみのこと考えてるのに
ただひたすらにちんこをさする
この手でふれたいきみはうつくしい
ちんこなのかもしれない
そんなふうにぼくのちんこはきみで
きみのことをかんがえて
優しくしたあと
ティッシュをつまむ
0.5秒だけつかむことのできない愛に
気がついてにんげんになる
ぼくの手は機械だ
自由詩
ぼくの手
Copyright
光井 新
2010-07-28 20:50:55