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雪乃
仮面の上では笑っていた
仮面の下では泣いていた
けれど彼女の泪は止どまらず 仮面の下から溢れ出した
口元は笑みを見せた 瞳は泪で潤んだ
彼女は自分を追い込みすぎた
誰も信用できず 上部だけの信用も必要無く いつしか
自分も信用できずに ただ ただ 泪で溢れた
いつからか 存在するのも 生きるのも 窮屈だと彼女は言う
だから逝きたいの
皮肉にも満面の笑顔で
また泪が溢れた 真っ赤な泪
彼女の手首から溢れ出た液体は止どまらず
気が付けば呼吸をして無く 脈が止まった
その時だけは 彼女の泪は止まっていた
笑顔で逝ってしまった彼女は美しく
まるで眠って居る様な
まるでマリオネットの様に美しかった
さよなら 君を忘れないよ