初夏/分裂
なき
少しだけ君に真夏を予感したパステルカラーのやさしい光
私から私へと語る真実の意味はいつでも矛盾している
手を取って笑い合うことが現実(いま)なのに遠くの声が疲弊している
薬飲む祖母が眉間に皺を寄せ戦うみたいに宙を見つめる
手触りも重みさえもあるさみしさを抱えて眠り温める夏
短歌
初夏/分裂
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なき
2010-07-27 23:59:43
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