螺旋流
umineko

突然にドアが閉まり外は雨で晴れた嘘で
求めあってそれを拒みそれを受けて袖を噛んで
意味を探す世界中の老いたメディア無為な学者
帰る場所はやがて私原子核の雲のように

情熱は延焼する劣化しつつ後手に回る
いつの間にか順序飛ばし駆け上がって二段飛ばし
廻りながら古いコイン裏と表透かし模様
やがて中は熱を帯びる竹串で刺す少し生で

(何度でも確かめる まるで)
(やさしく なんて急ぎ足の)

旧い螺旋階段が外にあったそこを走れ
響き渡る傷をつける傷をつけてしまいたい
 
 
 


自由詩 螺旋流 Copyright umineko 2010-07-25 00:03:18
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