よこしまなにじ
小川 葉
立ちションしてたら
虹がでた
手のひらで
掴もうとした
おしっこが終わるまで
何度も何度も
隣の姉さんが
バス停を降りるのが見えた
高校生になっていた
おしっこが止まった
その辺りにも虹がでた
私は身震いして
その方へ手をさしのべた
手のひらで
掴もうとした
あれからおしっこするたびに
初恋を
思い出している
自由詩
よこしまなにじ
Copyright
小川 葉
2010-07-23 02:45:00
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