日暮れの頃
まひ


丸まってころがると
砂ぼこりがたちました
駐車場のブロック塀に
当たってやっと止まります

そんな乾いた場所でも
水は溜まっておりました
だから背中はこんなに汚れて
とてもすぐには帰れない

迎えに来るのを待つべきか
それとも急いで立つべきか
ぐずぐず思い悩んでいたら
いつしか日は暮れました

黄昏は胸が哀しく
どこからか良い匂いがして
それには懐かしいぬくもりがあり
つい 泣き出してしまったのです




自由詩 日暮れの頃 Copyright まひ 2010-07-21 18:20:50
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