ひとめぼれをして買ったお護り代わりのパレッタが
一年程見当たらなかった
こどものゴムや100円ショップのクリップで間に合わせていたけれど
落ち着かないので 誕生日の自分へのお祝いに
昨日 新しいパレッタを買った
フランスの王冠を作る職人が手掛けているという細工は
繊細でてのひらに乗せるだけで落ち着く
大振りのものや、七宝の色付けのあるもの
最初に買った初期のものよりも色彩も形状も鮮やかだ
こどもの手のひらを手首であわせ大きく開いたような
大振りのものも試してみたが
ふと、目に入った石付きのものについて尋ねてみた
タンザナイト
灰紺色の石が綺麗にカットされ、花文字の様に装飾されたスクエアを
みっつ並べた中央に座を構えている
「こちらの方がお似合いになっています」
迷うことなく、タンザナイトのパレッタに決めて
タグを切ってもらい着けて帰る
「探し物」のパワーストーンではないのに
今日は宝探しの日のようだった
1号のパレッタが、出て来た
アッキーの冷たいまくランが5年以上ぶりに出て来た
あんなに探したのに、見つからなかったのに
そして、極めつけは
多摩王から、写真付きのお返事ハガキをいただいたのだ *1
20歳若返った気がした
わたしは ぴちぴちと跳ねる若鮎だ
ー日本人は〈気〉の伝搬には敏感で
勝手に老いたり若返ったりする *2
まだまだ始まったばかり
背中に陽を受け
翻って駆け出したい気分なのだ
*1 鈴木志郎康 多摩美術大学教授時、学生の要望により「多摩王(裸の王様)」に扮装 翌日高熱。
http://www.catnet.ne.jp/srys/magekosi/001/jan/jan.html#jan18
*2 天彦五男「無事・平常」より引用