木の葉のふあん
石川敬大
こどくにはつよいはずだった
ぼくが
ふあんにたいして
ふあんていにたいして
こんなにもぜいじゃくでむぼうびであったなんて
おもいもしなかった
ふいのかぜがふいた
ふあんていが
たくさんのふあんをどとうのようにつれてきた
ぼくは
うちのめされた
*
ひとりっこみたいなものだったけれど
ひとりあそびにはなれているはずだったのだけれど
げんじつてきにはあねたちがいた
ふぼこそなくなったものの
いとこもおじおばたちもそのつれあいもいてさびしくなかった
わりとへいぜんとしていた
ちょうぜんとして
かんろくがあるねーなんていわれたりして
ところがどうだ
なんのつっかいぼうもありゃしないことがめいはくになった
はりがねでこのはのせいをつないでおくことなんてできやしなかったのだ
ふいのかぜがふいて
すべてをだいなしにした
こどくにたいしてはつよいはずだった
へいぜんとして
ちょうぜんとして
かんろくがついたねーなんていわれていいきになって
それが…
*
このはいちまいしたはじごく