私と何か
番田 

私の願望は何一つ
描きはしないだろう
何もかも知りつくしていた 絵画作品を
暗闇の奥に 凝視する


絵とは 風のようなものなのだろう
そして 私は言葉を飲み込んでいる
生きていくために 黙りこんだ
独り言を 鳴らしながら


冬の部屋の中で
外の風景をぼんやりと眺めていると
私は 本を読むことすらなく
風景をなくしてしまった


帰る道へと歩いた
机の上の 私は
私の近い将来のことも考えられなかった
私は 学生なのだろう


自由詩 私と何か Copyright 番田  2010-07-16 01:48:04
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