同郷のストリッパー
R.F.

その日の踊り子は6人。
その中の一人は○○出身だそうだ。

同郷のストリッパー。

音楽が流れ彼女が表れる。
彼女は皆に笑顔を振りまき踊る。

別に彼女目当てで来たわけではない。
本命は彼女の次の娘−−−。

−−−音楽が、変わった。

少しずつ少しずつ。
ステージに衣装が舞い落ちる。

一分二分三分、と。
やがて、咲き誇り、咲き乱れ、狂い咲き−−−。

−−−不意に目が合った。

彼女は、笑顔だった。
おれは、どんな顔をしていたんだろう。

なぜ、ここにいるんだろう。
これから、どこへいくんだろう。

そんな、考えたところでどうしようもないことを考えつつ。
次の娘を待っていた。


自由詩 同郷のストリッパー Copyright R.F. 2010-07-14 21:28:54
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