同郷のストリッパー
R.F.
その日の踊り子は6人。
その中の一人は○○出身だそうだ。
同郷のストリッパー。
音楽が流れ彼女が表れる。
彼女は皆に笑顔を振りまき踊る。
別に彼女目当てで来たわけではない。
本命は彼女の次の娘−−−。
−−−音楽が、変わった。
少しずつ少しずつ。
ステージに衣装が舞い落ちる。
一分二分三分、と。
やがて、咲き誇り、咲き乱れ、狂い咲き−−−。
−−−不意に目が合った。
彼女は、笑顔だった。
おれは、どんな顔をしていたんだろう。
なぜ、ここにいるんだろう。
これから、どこへいくんだろう。
そんな、考えたところでどうしようもないことを考えつつ。
次の娘を待っていた。