「あなたのそばにいる神様」
ベンジャミン

辛い夜を過ごして
束の間
平穏な時間が流れるとき

あなたのそばに
神様がいることを
あなたにとっての神様を
感じることがある

それくらい
神様はひっそりといる
眩しい光に包まれていたり
輝く雲に足もとを隠して立っていない
神様がいると思う

それくらい
神様はひっそりといる
風が木々を揺らしたりするのを
海が荒れて浜辺に鯨をうちあげるのも
そういうところにもいる神様を
感じることを否定しない

それくらい
神様はひっそりといる
と思う

何かにつまずいて
あなたの想像を超えた辛さに
あなたが耐えられないことがあるとき
耐えられないほどのことに
耐えようとしてしまうとき
何故かうまくおさまって
救われたようなような気がするとき

そんなにうまくいくわけ無いと
やっぱりうつむいてしまいそうな
不安に包まれている
あなたのそばにも

そんなあなたのそばで
それでもあなたを明日へみちびく
神様がいたらいいと思う

それくらい
神様がひっそりといたらいいと

そっと祈る


自由詩 「あなたのそばにいる神様」 Copyright ベンジャミン 2010-07-13 14:22:52
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