日曜。雨。投票、
高杉芹香

朝。
新宿から歩いて帰宅した。




暑いな。今日も。

早い。もう7月も半ばじゃないか。



今年が明けたと思ってたら。
もう7月で。

やることいっぱいだし。
出会う人いっぱいだし。
好きなこといっぱい。
やりたいこといっぱい。


なんとなく
なんとなく
ただ憂鬱なのは雨が降るからってだけにして。


今週というものに向かってみる。


今週も。
きっと
さびしかったり。
さびしかったり。
さびしかったり。

するんだと想う。




大好きな人たちにも会えるし。

会いたかった人にも微笑んでもらえると思うけど。

きっと
さびしかったり。
さびしかったり。
さびしかったり。

するんだと想う。




なんてことはない。
なんてことは起きてないんだ。

ただ。
想っていることを伝えてない。
悔しかったことを伝えてない。



閉館間近。
うちから徒歩1分の投票所。


音楽を爆音で聴きながら
こんなあたしの気配を消して。

生真面目に新聞を読んで来た
その1票を使った。


帰り道は違うルートを歩いた。


彼がうちに来たときにいつも駐車するパーキングに
水たまりが出来ていて。


ロングワンピース、
下駄をはいたあたしは、
水たまりに足を浸して。



なんで今日が今日なのか。
なんであたしがあたしなのか。
また考えた。


何も変わらない。

夜の雨空に。
明日も生きなきゃいけないか問いかけたけど。


やることいっぱいで
生きる理由しか見当たらなかった。



ちくしょ。



大好きなんだよ。


あたしは。

こんなにあなたが大好きなんだよ。




自由詩 日曜。雨。投票、 Copyright 高杉芹香 2010-07-11 23:31:35
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