梅の顔 
服部 剛

深夜の台所で 
小皿にのった梅が 
まあるく佇み 
影を、伸ばしている 

些細なことで取り乱す 
僕とは違い 
微動だに、せず 

のっぺらぼうの顔で 
ただ、そこに。 





自由詩 梅の顔  Copyright 服部 剛 2010-07-08 17:49:08
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