was word.
瑠王
乾いた舌を絡めあって
水分を奪い合い
お互い骨だけになって
風が吹くだけで
崩れてしまうような
何もない場所になって
辛うじてしがみついた
苔のように
それで誰も
足を滑らせたりはしない
お墓も十字もないけど
何か示すものがあるとすれば
まだ脈を打っていたのは
誰が語るわけでもない
言葉でした
自由詩
was word.
Copyright
瑠王
2010-07-05 17:52:08