にどめの死
吉岡ペペロ
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
はねるのをやめなかった
そのこがしたに落ちた
そこにかけてしたを見ると
あたまをふせてちがひろがっている
わたしはこえをあげて目をさます
そして塞いでしばらくおきている
わたしはおまえを忘れないでいる
自由詩
にどめの死
Copyright
吉岡ペペロ
2010-07-03 22:46:49