消えてしまおう
唐草フウ
湿った風 追い風 まとわる
体中すいこんだ わたしたち
早足で 砂浜のような 濡れた アスファルト
バスを 待つ余裕も なく
霧雨は 小さく崩れて 銀色 とけあう熱気
ああ 何もかも 遠くなる 記憶
見えない橋 つり橋 さあ手をとって
レコードの 終わりかけ 空は濃紺の 朝へ
自由詩
消えてしまおう
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唐草フウ
2010-07-03 21:02:23