地獄薔薇
黒い翼
焼き尽くす奉げものとして
俺を神殿の祭壇に供えよう
オプロパナクス
ジャポニクス
(ナカイ)ナカイ
そしてふたたび
この宇宙の闇から君の名を呼び
俺のなけなしの光を差し延べよう
山上の森の外れで
息を殺して佇む地獄薔薇よ
朝となく昼となく夜となく
無数の傷を負った心と身体と魂は
春となく夏となく秋となく冬となく
無数の棘を形成しては
君を痛みから護ってきたなら
君の棘に触れて
君の痛みを知る
オプロパナクス
ジャポニクス
(ナカイ)ナカイ
俺がその眩い光を浴びよう
その怒れる焔すべて受けよう
その光はすべてを明らかにし
その光はすべてを焼き尽くす
君が苦しみで力尽きるとき
俺が差しだす手に委ねればいい
俺の光は君の棘に触れる
途端 葉を伝って露と消えゆく
その露は君を根から潤す
永遠の泉となれ
オプロパナクス
ジャポニクス
(ナカイ)ナカイ
君を自由にする