私ではないこと私であること
山内緋呂子
そんなにも孤独と悲しみを愛していたのだろうか
私はコーヒーと煙草があれば生きていけたし、岩や鋼の景色が好きだ
砂漠が好きでした
私にはそんな頃もありました
私は笑っていました
君は死んだおばあさんに似ているだとか
私はあなたといた頃
笑っていました
どうして君なのか
私が死なないのは
笑っているからです
君といて
私が笑っているからです
未詩・独白
私ではないこと私であること
Copyright
山内緋呂子
2004-10-11 23:06:11