深紅の向日葵
うずら豆
君に憂鬱が訪れるたび
向日葵が深紅に染まる
太陽に背を向けて
哀しげに項垂れながら
闇を一身に背負った向日葵は
自らを切りつけ
地面へと倒れ込む
ひとつ
ふたつ
みっつ
深紅の向日葵が増えてゆく
倒れた向日葵が増えてゆく
その惨状に
僕は目を覆いたくなる
だけど
しっかり目を見開き
見届けないといけないんだ
君と憂鬱の闘いを
君の痛みは
僕の痛み
いつか太陽に向かって
堂々と大きな明るい向日葵を
咲かせる日が来るまで
自由詩
深紅の向日葵
Copyright
うずら豆
2010-06-28 14:33:20