雨上がり
モリー

青い葉を濡らす滴を
指先で弾いた
確かに躍動する心をもって
雨傘を愛でる

土のにおい、が立ち込める
トマトの苗を植えたとき
爪を黒く染めたあれのにおい
官能的に厚く漂う

雨上がりの頬紅は私にリンクしている
滴と傘はべっこだけど
私はちゃんとつながっている

千切れた雲は静かに溶ける
夏はもう すぐそばまで来てる


自由詩 雨上がり Copyright モリー 2010-06-25 23:42:24
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