黒木みーあ


窓の向こう止まない雨の薄曇りへばりつく虫の四肢はばらけて


傘を差す人の姿が点になるわたしも誰かの点になれたら


息を吐くわたしが写る化粧台午前零時に紅を手に持ち


朝が起つ弾けた雨と土の匂い乾いたくちびる光が眩しく




短歌Copyright 黒木みーあ 2010-06-25 12:31:11
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