美しいきみたちへ
草野大悟

いつだってできるんだよ
夢に暮らすことは

いつだって できるんだ


海の見える丘の上の広い庭で
犬たちがじゃれあい
子どもたちがかけっこして
空がいっぱいに青く広がって
ーーーそんな家で暮らすことなんか
いつだって


美しいきみたちへ

きみたちの人生はどこに行ったの?

何が見えるの?

空しさ?


いつだっていいんだよ
空しさを食べ尽くすことなんか
いつだって できる

妻が 寝たきりの力を向日葵のように笑うとき
美しいきみたちよ
いつだって人は 夢と同じようなもので創られていることに
気づいてほしい


自由詩 美しいきみたちへ Copyright 草野大悟 2010-06-25 00:00:01
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