妻と8首の歌を作れり
生田 稔
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに
湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は
昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ
空曇り風は吹きて段上り息つきては齢を知る
火曜日の伊勢丹に来てさまざまの商品を眺め昼となりけり
階上に眺むる街はしっとりと京の都の彩りを持つ
青い空白い雲晴れわたりあくまで深し瞳の奥
西陽さす湖に沿い走りゆく列車の行くて緑濃き家
短歌
妻と8首の歌を作れり
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生田 稔
2010-06-23 07:35:06
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