盗人たち
紅林
泥棒はダメよとママは言うけれど 盗みたくなる あの子の小鳥
十六夜にはじめて咲いた花一輪 露光るうちひといきに盗る
盗まれたのはその唇か さびしげな目に誘われた俺のハートか
身代を盗られた狸が女狐の目に深く刺す弓張の月
短歌
盗人たち
Copyright
紅林
2010-06-22 23:06:30