赤き車
kauzak

疾走する赤き車
似つかわしくない車
それでも
気にならなくなった
麻痺したのだ

新産業道路から
尾久橋通りへ
さらに環状七号線へ
夜の四車線道路をとばす
その恍惚感

月の光に狂わされて
醒めた藍色の闇に冷やされて
行き先はあるはずだが
ドライビングハイに溺れて
色褪せていく


自由詩 赤き車 Copyright kauzak 2010-06-21 23:44:06
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