独りきりの部屋で燃えるような魂
うめぜき


独りきりの部屋でも燃えるような魂があるよ
ベッドの上で吐き出すように詩にするよ
指先に炎が宿れば
打ち出されるオトとコトバは、音符と休符さ
世の中には君の知らないメロディーや

孤独があるんだぜ


独りきりの部屋でも歌い出す魂があるよ
ベッドの上で掠れた声で歌っているよ
指先で弧を描けば
響き出す魂の輪唱は、やがて情熱から離れていく
世の中では君が知らない間に

歌は意味を失っていくよ


でもさ
それでもさ
独りきりの部屋で
僕が     (魂が) 
君を求めていて
ベッドの上で
君を     (魂を)
想いながら
指先に込めるよ
祈りを
君の笑顔を
指先を
声を
髪を
柔らかな
頬を
温度を
踊り出せ
魂よ
この全身を駆け抜ける
血の巡りよりも
速い
魂の
咆哮を
体を
打ち付ける
魂の
きらめきを
ああ
通い合え
ああ
繋ぎ合え
君は
君は
    (僕は、やがて、)

独りじゃない
独りじゃない
独りじゃないぜ


この部屋からの星空が君に綺麗に見えると良いな
都会の霞む星空にも夢があるよ
世の中には君の知らない空があるんだ
頬をそよぐ風が魂を鎮めてくれる
この部屋から見える風景を
君に見せたいんだ





































自由詩 独りきりの部屋で燃えるような魂 Copyright うめぜき 2010-06-20 02:44:27
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