窓の外
はるな


切なさをあつめてひらく夏椿

青梅の香りにも似て初恋は

後悔と勿忘草の淡い色

酢漿草の種が弾けて夕暮れる

赤色を零してなお紅ばらの花

寂しさの数だけ蒼く紫陽花が

ひなげしの種を悩みの数集め



俳句 窓の外 Copyright はるな 2010-06-19 18:14:59
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