あたし型のポリ袋
森の猫
あたし型のポリ袋が
ころがってる
あたしは
それを上のほうから
ボーっとみている
あたし型のポリ袋は
律儀でかいがいしく
汗をふきふき
家事なんか
こなしている
それは
20数年
家庭という枠に
縛り付けられた
亡霊みたいだ
なにが詰まって
いるんだろう
ふと
針で刺してみたい
衝動にかられる
ぷしゅ〜〜
でてきたのは
たくさんの
キミへの想いと
キミの名前だった
そしてまた
あたしは
そのポリ袋を
膨らました
いつ
あたしに
戻って くるの?
自由詩
あたし型のポリ袋
Copyright
森の猫
2010-06-19 16:21:02