21gのためいき
佐古







眼が醒めた瞬間になみだがおちた
さえずりと静寂がみみに滲みた

こどうはひびく


おなじことばで
おなじいろを観て
まぶたを閉じては寂しさをたべた
あけわたしたいのにゆるされなくてないた

じぶんでゆめをみるのは得意だった
失くすことをおぼえるたびに吐いた
くちびるはうそしかなじまなくて
あたえられるすべてが罰だとしっていた
(ひとりきりの部屋でねむる)



真夜中にゆめをみれないから
星をながめることをおぼえた
ひずむ4分間だけなら
いきをとめてもいきていけた

(こどうはひびく、)


はだにかさならない早朝
熱をはらむ呼吸

どうしていまも
まなざしをあたえたいのが
だれだってかまわないのが
さみしさのすべてだって
知っているのに









自由詩 21gのためいき Copyright 佐古 2010-06-19 15:43:35
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