恋について秋元康が語るように女について出川哲朗が語るように詩について僕が語ろう
キリギリ

詩を書くのに権利や資格はいらないよね
べつに評価もいらないよね
トーナメントでも総当たりでもなく我々は芝生に紛れる1本さ
詩を書くのに必要なのは言葉だけだよね
それにしてもキーボードは狭い ここでは運動は出来ないね
さぁスープを召し上がれ、と言っても君の部屋には水しかない
頑張ってもお湯 君の冷蔵庫でフレンチは作れるかい?どこぞの
鉄人がお宅訪問すれば貧そな食材から独創的ななんちゃってフレンチを
大皿にこじんまり飾れるかもしれないけれど、君はコックじゃないから
可能性は飽きもせずだらりと無限に広がっているけれど現時点、君は
コックじゃないから無理。出来ないんだよ君には。金を払って食べたい
フレンチと金のない君がうどんにかけるかつお節。同じ料理と呼んでもいいけど
同じものとは思えないよね。そんなとこ。サルサソースもタルタルソースも
めったに乗らない君の食卓。あるのは胡麻ドレッシングくらいかな。

まぁそんなことはどうでもいいさ。貧しいのは君だけじゃないし
貧しいのは食卓だけでもない。気にせず詩の話に戻ろうか。
詩をさー書いてさー別に何マンになりたいという野望もないけれど
ゲロみたいに生ぬるいものがその温もりだけで人に喜ばれようと
たとえ出会い系サイトのプロモーションツールであろうとポケットティッシュが
ちょっとした汚れを落とすのに便利であることに変わりはないわけでさ
なんと言うか、他人がタダでくれるものにはそれなりの価値を見出したいよね。
慎ましい僕の暮らしと、関わりのない君の創作。
じゃんじゃんさ。じゃんじゃん投げ込まれるのさゴミ捨て場と見間違うほどに。
塵も積もれば山となり枯れ木も山の賑わいで蓼食う虫も好きずきならば
そうねバイキングなら味覚オンチの君でも1つくらい好きと言えるものが
あるでしょ。幸せだね。もりもり食いな。

力尽きたいなぁ。やるだけやった感と共に。どこが行き止まりだよ
ガソリンはまだまだあるし。行き着く先きはどこだろう僕らはどこに
向かって進んでいるのだろう。上かもしんないね、下かもしんないね。
どっちにせよ他人がいるところだろうね。だとしたらトイレがいいな。
水に流せるって素敵でしょ?此処にあるものはいつ汲み取られるのだろう
この中から誰が吸い上がるのだろう。いや別にいなくてもいいんだ。君は
此処にいなくてもいいんだ。おめでとう。おめでとう。僕は此処にいなく
てもいいんだ。おめでとう。残酷な天使の提言で去れるね。だいたい
「僕たち」と言おうとすると何時も「僕た」の辺りで唇が裂けるんだ。
痛いよね。痛々しい僕を笑ってよ。その笑顔を写メで送ってよ。B品ばっか
じゃないか君の詩は。値札が付いてないからいいものの。えぇサービス品
ですからある意味。ほらまた「僕は違う」って言う。知らないよ君なんて。
河原で石売ってる人みたく「疎外感、有リ〼」なんて看板かけて「あぁ
一緒一緒」「疎外感、有るよね」なんて集って立食パーティーかよ歯形残した
リッツ放置してチーズこびりついた歯で噛む乳首は僥倖ですかー!僥倖でーす!
って別にどうでもいいけどね。

いやアンタが何をするかって話で誰も現状についての語ラルキーTOP10を
決めようなんてことは言ってないんだ問題は白旗掲げてフルエールなり
画面の向こうでイキドールなりしているアンタが笑わず生きて学ばず書いて
しゅんねえしゅんねえと単語並べている今現在、ねー、別にねー、明日も
頑張ろう。きっと何時かいいことあるさ生きていれば。だから今日のデトックスに
詩なんか書くのはお止し。汚いから。


散文(批評随筆小説等) 恋について秋元康が語るように女について出川哲朗が語るように詩について僕が語ろう Copyright キリギリ 2010-06-16 20:38:50
notebook Home 戻る