猫と少年
冬野 凪

こんなに悲しいのに
誰もぼくのこと理解していない
少年は海を前に呟いた
猫は鳴き声をあげた
少年には賛同していると理解したが
そうじゃなかった

猫は雌猫のところへ駆けて行き
じゃれあっている
少年は喉の渇きをおぼえた


自由詩 猫と少年 Copyright 冬野 凪 2010-06-16 09:33:10
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