睡眠
izumi

だんだん眠くなってきた。
お薬のおかげだ。
まばたきがゆっくりになり、呼吸とシンクロしてる。

私はこの世界より、寝ている間の世界の方が好き。
ファンタジーあり、スリルあり。もしかしたらこれから出逢う人と既に逢っているかも。
だってデジャブも幼いころ何回か経験してるから。

この世界は一見きれい。
今日も暖かくて春のよう。
花たちが咲く準備をし始めている。
青い空が私たちのストレスを開放する。

でも、何にだって裏はある。
この世界は歪んでいる。それに気付かず歩道を歩く彼ら。
ほら、もう歪んでいる。あの人も、この人も。
歪んだ会社に入っていく人たち。みんな知っていて生きているのだろうか。
人間は世界の形を変えてしまったことを。

私はもうすぐ目を閉じる。
そこは私の身体の中だけで築かれた世界。真っ暗な空間から何が出てくるのか。
私はそれを見つめたり、無視したり。
そう。この世界は私の存在で動いている。

私は、もう寝ます。
睡眠は人間に必要な行為。
時間を無駄にしたくなければ、あなたもすぐにベッドへ行くことをお勧めします。

行ってきます。


10.2.22


自由詩 睡眠 Copyright izumi 2010-06-15 13:50:30
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