寝たきりジェリーフィッシュ
酸素の枷

正午の光が見える外
ゆらゆらと揺れる私を
あなたは見てくれている

狭いとは思わないけど
広いとも感じない
本当は海がいいんだろう?って言われても
だって意識がないんだもん

私がどうして生きてるかだって
考えた事も無い
与えられたから
全うしてますって言うしかないじゃない

ただ揺れるだけの私
意味があるとするなら
私の美貌にあなたを癒す力があったのが
救いなのかも

栄養をもらう
世話をしてもらう
あなたが期待するだけの返しは出来ない
私は穏やかに脈を打つだけ

決して抜け出せる事の無い
白い部屋の青いベッドの上で
いつまでも
本当に悔しくて申し訳ないけど



自由詩 寝たきりジェリーフィッシュ Copyright 酸素の枷 2010-06-11 12:19:08
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