再かい
R.F.

祖父が他界した。
原因は忘れたが、86才。ひとつの寿命だろう。

遺言「文学賞を取れ」

むちゃくちゃだ。今際の果てまで、相も変わらず。

物理専攻、技術会社就職。
評価基板の設計担当。
おれの履歴。確かに伝えてたぞ。

ぶんがくしょう。
真には受けない。受けてたまるかだ、が。

また、何か、始めてみよう。

それにしても。
じじい、あの世では覚えてろ。

どうせ忘れてるだろうが、な。


散文(批評随筆小説等) 再かい Copyright R.F. 2010-06-09 20:22:15
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