太陽を背にどこまで飛ぼう 闇に飲まれ黒に溶けていく 太陽系を離れて銀河系を越えて 輝かない星に紛れる 星になったら 会いたい人がいる たぶん僕を待っている 見上げるしかない星空の 厚い空気の膜の向こうで じっと風を澄ましている たくさんの黒を凝らしている もう僕ではなくなった僕でも それが僕だとわかってくれる あの人に会いに行く あの人が星になったなら 僕も星になるだけだ ガソリンもガスも何もいらない 空を見上げてこころを飛ばせ