an (electrical) wire
used-food-rec.





電子レンジに入れないでください。発熱しても
心配ありません。DO NOT FOOD ひとといて、
熟れるようよ、と言った瞬間 切断面を錯覚し
て 覚めやらぬ夢をCT にかけた 飲食店のテ
ーブルに伏して耳を傾ける。周囲の話題の中に
から取り残されたわたしが、片っ端から翻訳し
たあれやこれ 使い古されているから読み取れ
ないの 細い血管が切れてもそれは導線みたい
なものよと、女医は言ったけれど 

いいえ、鳴ってるわ。   


         (テーブルに耳をつけたまま
     
             ( # NOW PLAYING...





食い違って いてよ それだけの飢餓で救われる
のなら 朦朧とフォークもスプーンも選べなくた
って救われたばかりで口の中に入らずにおっこち
てしまったって こんなちいさなスプーンで掬え
るわけないじゃない 歯と器具が擦れる音だって
、それが聴力だから 身体すべてに溢れていて
 

    スライスたての密造したアスファルトに
3回打ち付けてた 空き缶のなかに隠れてた手足
のないこたち 地につけた足がなくなる大きな爆
発があったのだ。あったらしい 地球である隙に
限られているわたしたちはまるでなん人かしかい
ないかのように







導かれるままに地面を蹴っていた 八つ裂きになる
母の腹から いつか 四方八方に光みたいなものが
、散りばめられるままに動めく それは衝突したて
の車のなかみたいにゼリー状だったとしても 生ま
れながらにそれらを含んだという美しさに苛まれ 
とっておくことができるのなら はんぶんにして八
等分にして わけてあげる ペースト状になるのな
ら あなたの輪郭をぼんやりとでもきちんと 思い
浮かべられるから、はんぶんのはんぶんのはんぶん、






           =月=日=曜日

限られている 狭いベランダにいるあっ
ちも こっちも 
いるの
燃えつくしたキャンドルの匂いとともに
いるの ここに アンダーバーがいっぱ
いピンで留まらない剥製の虫みたいに
ねえ
綺麗
陽光の黒いところがやわらかかったら、
ねえ


             (かわいい)

 
から、
ねえ話してた単語 言葉で言い尽くせること
がわからなくなる肌の感触が、泥じゃなく砂
からこぼれおちるみたいに ちがうんだって
 隠されてた物陰で崩れていて















自由詩 an (electrical) wire Copyright used-food-rec. 2010-06-06 15:48:21
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