たもつ

 
 
光は屈折し
やがてその先端は
壁の末期へと続いていく

何かあってはいけないので
あなたは洗面所で
数を数えている

川幅の狭い橋を渡ってきた、と
わたしは告げ
手を握り
ほんの少し
あなたのために生きた
 
 


自由詩Copyright たもつ 2010-06-05 12:36:11
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