浄化
朧月

人の匂いのまったくしない詩と
欲の色がぎらぎら浮いている詩の
どっちがいいの
どっちがいいの
ってあなたがきくから しつこく

大きな口をぐあばと広げて
ヴぉぼヴぉぼと吐き出してやったのよ

固形の液体の
成していないものまでをさらけだして
選んでください
なんてすましていたら

じりっと太陽が
時をかけて焼くものだから
ぴゅりぴゅりちゅりちゅり
縮んでいったわよ

それを栄養にしたんだか
花はきりりと咲いているじゃないの
緑は
さっそうと茂っているじゃないの

起きたらどうなの
まあ
寝てたっていいんだけど

待ってるから



自由詩 浄化 Copyright 朧月 2010-06-05 11:45:57
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