浄化
朧月
人の匂いのまったくしない詩と
欲の色がぎらぎら浮いている詩の
どっちがいいの
どっちがいいの
ってあなたがきくから しつこく
大きな口をぐあばと広げて
ヴぉぼヴぉぼと吐き出してやったのよ
固形の液体の
成していないものまでをさらけだして
選んでください
なんてすましていたら
じりっと太陽が
時をかけて焼くものだから
ぴゅりぴゅりちゅりちゅり
縮んでいったわよ
それを栄養にしたんだか
花はきりりと咲いているじゃないの
緑は
さっそうと茂っているじゃないの
起きたらどうなの
まあ
寝てたっていいんだけど
待ってるから