夢の続き
真島正人


夢の続きは暫時、暫定的、予定調和、そして見知らぬ方向で行われる
我々の染色体は鋭いが
あまり役には立つまい
断続的、緩やかに、そして急速に行われる
それは我々の知りえぬものの望むところ
決定されたとうの昔に下された夢だ
夢の続きについて我々は悩み、研究し、そしてそれをぼんやりと見つめることにいとまがない
絵画の素晴らしい色彩
美しい音楽にも朝の光にも全て含まれているものがあるから
その残滓、欠片が、変わり果てた無意味で
そして我々はまどろむ
よくわからないままに
さざなみ
ささやき
を友達として…
ずっと
ずっと遠い昔の話だが
生物学者が
古い人類の化石を発見した
彼らはそこに進化の足跡を捉えることができずに
あれはなんだろうか?
先史人類?
と、疑問を投げかけて恐れたものだ


自由詩 夢の続き Copyright 真島正人 2010-06-05 10:22:28
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